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販売士3級の損益計算書の解き方

 販売士3級では、毎回、損益計算書の問題が出題されています。学生は、損益計算書の問題を苦手にする人が多いですが、実は思っているよりも簡単なのです。

ステップ2 売上原価を算出する

 販売士受験生が損益計算書の問題がわからなくなる原因が売上原価の計算です。ただし、よくみると難しくはありませんので頑張ってください。

仕入金額=売上原価ではない

 ステップ1では、仕入れた金額=売上原価としていましたが、実は、仕入れ金額は必ずしも売上原価とイコールではありません。その理由は、売上原価が次のようにして計算されるからです。

売上原価の計算

期首商品棚卸高
当期商品仕入高
期末商品棚卸高
売上原価

売上原価=期首商品+当期商品仕入高−期末商品
具体例
 一般的に損益計算書は、1年間の損益を計算します。ここでは、01年1月1日から01年12月31日までの損益を計算するとします。

12月30日に100円の商品を10個仕入れました。
12月31日に8個販売した。

 この場合、01年に仕入れた商品が2個売れ残っています。この2個(100円×2個=200円)が期末商品棚卸高です。売れ残った商品は、来年販売するため01年の損益計算書からは除外します。
01年の売上原価
期首商品棚卸高 0
当期商品仕入高 1,000円
期末商品棚卸高 200円
売上原価 0+1,000−200=800円
期首商品棚卸高
 01年で売れ残った商品は02年で販売します。このように前年の売れ残りが期首商品棚卸高です。
02年
 02年になり、前年の売れ残りを売り切ったので新たに商品を仕入れることにしました。

02年12月30日に100円の商品を20個仕入れた。
02年12月31日に15個販売した。
02年は5個売れ残った。
02年の売上原価
期首商品棚卸高 100円×2個=200円
当期商品仕入高 100円×20個=2,000円
期末商品棚卸高 100円×5個=500円
売上原価=200+2,000円−500円=1,700円
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